柴犬わっちは、八百屋で今日もお仕事。明日の特売品でデコポンを売りたいと思っていた。
「店長どこにいるかな?お伺いを立てないとな…」そう思いながらヤギのメェ店長を探すわっち。事務所の前に着いたところで、資料整理をしている店長を見かけた。
「店長あの…」とわっちが言いかけたところで、店長はパソコンへと移動し、何やらカタカタと文字を打ち始めた。
「い…忙しそうだな…。後にした方がいいかな…」そう思ったわっちは、今来た道を戻り、仕事場で作業を続けた。ある程度時間が経ったところで、もう一度店長に聞きに行こうと思った。
「そろそろいいかな…?」少し時間が経った頃合いで、店長を探すわっち。
「あの、店長はどちらに行かれました?さっきまで事務所で仕事してたんですが…」
「メェ店長?あぁ、さっき出かけて行ったよ?今日はもう戻らないんじゃないかな?」
そう事務の方が言うと、わっちのしっぽに元気がなくなった。
「はぁ~。やっぱりさっきのタイミングで聞くべきだったかな?でも、忙しそうだったしなぁ。どうしたら良かったんだろう?」そう思いながら、デコポンの特売はまた今度にすることにした。
しばらくして、仕事を終えたわっちは、帰り道、いつも寄り道する空き家の庭に着いた。
「お!わっち今日もここに来たのかい!」とこの町でカウンセラーをしているクマのドン先生が木陰に座ってニコっと笑顔で手を振った。
「ドン先生!」わっちはしっぽを振って先生のもとへ駆け寄った。
「今日はどうしたの?お仕事で何かあったかい?」とドン先生は聞いてきた。
「うん。そうなんだ。誰かに話しかけるタイミングって難しいよね」と今日、店長に話しかけるタイミングを逃してしまったことをドン先生に話すわっち。「大事な要件でもさ、相手が忙しそうだと悪い気がして、話を切り出せないんだ」
「なるほどねぇ。心が繊細な人によくある悩みの1つだね」ドン先生は続けた。「まずは、自分で決めごとを作っておこう。相手が忙しそうな場合、繊細なHSPはどうしても尻込みしてしまう。相手に気を使って言い出せない時や自分はとっさの判断が苦手だと感じる場合は、『5分待ってからもう一度言う』とか『相手の時間が空いた時に連絡してもらえるよう置き手紙をしておく』などといったように『自分なりの決め事』をしておくことは有効だ」
「なるほど。先に決めておくんだね。先生はよく決めておくといいって言うもんね!」とわっち。
「お!わっちも分かってきたね!」とドン先生。さらに彼は続けた。「あとは、当人の時間がある時に『忙しい時はどう事付けしたらよいか』をそれとなく聞いておくのもいいかな。電話中はメモを見せてもいいのか?メールを送っておけばいいのか?後で時間を作ってくれるのか?緊急時の連絡方法は?など、事前に確認をしておくことで、この人はこういう方法でコミュニケーションを取っておけばいいんだなという事がわかる。そうすると安心して仕事ができるよね」とドン先生は話した。
「そっか②。確かに、とっさの時の判断に困っちゃうし、タイミングを逃すと今日みたいに諦めてしまう事にもなりかねないから、事前に決めておくことは大事だね。安心もできるし」とわっち。
「そうだね。ある程度はパターン化できると要らない心配が減っていくかな!」
少し安心したわっちはニコっと笑顔を浮かべた。その後、少しおなかが空いた2人は今日のご飯の話で盛り上がった。デザートに美味しいデコポンがあるんだよ、とわっちが言ったところで、庭を後にする2人であった。
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