柴犬わっちは、町の青果店で今日もお仕事中。
そろそろ年末年始の繁忙期が近く、お客さんが増えるので、商品の調達にシビアになっていた。
「ごちそうを買う人が増えるから、品切れできないな。しっかり計画立てないと!」とわっちはやや緊張気味に商品の発注作業に追われていた。
「わっち!」とヤギのメェ店長の声が聞こえ、わっちが振り返ると「お客様からごちそうの注文が入ったよ。それも忘れずにな。あ!あと、先頭の売り場もしっかり繁忙期の仕様に変更頼むぞ!」そう言ってそそくさと、その場をあとにする店長。
「うぅ~やっぱり繁忙期って大変だよな💦いつもの仕事でも、色んな事が頭を駆け巡って大変なのに、繁忙期となるともう何が何だか…。」そう呟きながら、1つ1つ仕事を確認するわっち。
「え~と、冬至にはかぼちゃをいくつ注文すればいいのかな?あ!ゆずも忘れられないや💦その次はクリスマスか!いちごはどれくらい必要だろう…。その後、年末がきてお正月…。おせち料理の材料もしっかり品ぞろえしなきゃ。店長が繁忙期仕様に売り場変更してって言ってたから、レイアウトも考えなくちゃ💦」そう思考がぐるぐるとわっちの頭の中を駆け巡る。
「すみません。商品を探しているのですが…。」お客さんがわっちに話しかけてきた。しかし、わっちは考え事をしていてお客様に気付くのが遅れてしまった。とっさに近くにいたネコのアルバイトのハナさんが「お客様、その商品でしたらこちらです。」と気を利かせてくれ、お客様を案内してくれた。
「あ💦ハナさんありがとう。ボク考え事してて…。ごめんね。」とわっち。
「全然、大丈夫ですよ!それより、わっちさんちょっと休憩しませんか?何だか疲れた顔してますよ?」とハナさんはわっちを心配した。
「大丈夫だよ!ほら、身体はピンピンしているし!」そう言ってわっちはぴょんぴょんと軽くジャンプして見せた。
「身体じゃなくて、頭はどうですか?考え事しすぎてたみたいで、固まってましたよ?ちょっとコーヒーでも飲みませんか?」そう言ってハナさんはわっちを休憩室に誘った。
2人は自販機で缶コーヒー買い、ホッと一息ついた。
「はぁ~何だかすごく落ち着いた。ハナさんありがとう!」わっちはハナさんにお礼を言った。
「いえいえ。そろそろ繁忙期ですもんね。なんか、わっちさん見てると余裕なさそうで心配だったんです。ちゃんと休憩とってますか?」とわっちの顔を覗き込む。
突然、顔を見つめられて、ちょっと顔が赤くなるわっち。「い、いやぁ別に、身体は疲れてないから、あまり休憩はとらないかな。たくさん、仕事前に進まなくなっちゃうし。」
「え?休憩とってないんですか?それはダメですよ。特にわっちさんみたいなタイプは。」とハナさんは意味ありげに言った。
「ボクみたいなタイプ?」と不思議そうな顔でハナさんに聞き返すわっち。
「そうですよ。わっちさんみたいなお人好しで、尚且つ色々なことに気付いて何でもやってしまったり、引き受けてしまうタイプは『ここで一旦休んでOK!』と適宜自分に休む許可を出していかないと身が持ちませんよ。」とハナさん。
「そ、そんなふうにボクって見られてるのか…。」と心の中で呟きながら、「ま、まぁお客さんに気付かないとか弊害も出ちゃうのは確かに自分でも困ってたんだ。やっぱ休むのって大事なのかな?」とわっち。
「絶対そうですよ。頑張り屋な人ほど休むのが苦手ですよね。それで頑張りすぎて、体調崩したり、仕事に弊害が出たり。休憩も取らずに仕事してるのに逆にはかどらなかったり。若くて体力がある人は身体は大丈夫って言うんですけど、疲れてるのは心や頭の方ですよね。そこに気付いて欲しいな。」とハナさん。
「そうかあ。体より心と頭が疲れてる…か。そうなのかも。でも、しょっちゅう休憩室に出入りするのも気が引けるなあ。」とわっち。
「わっちさんはマジメですね。みんなよく休憩室に来て、一息ついて、また出ていきますよ。でも、それがやりづらいなら、例えば、少し離れたところのトイレに行くとか、ちょっと運動がてら外の空気や景色を眺めにいってみる。天候を確認するのも商売をする上で重要ですよね?とにかく、ずーっと頭がフル回転状態のわっちさんは、こまめに休憩を挟まないといっぱい②になってしまうと思うんです。」とハナさんは言う。
「言われてみればそうだな…。けっこう煮詰まった時でも、休憩なしで仕事したり、トイレも我慢したり…。それで上手くいくことってあまりなかったかも…。」とわっちは過去の自分を振り返る。
「休んだ方がうまくいく時の方が多いんですよ。意外と周りを見てみても、ずーっと働きづめの人って案外少ないものですよ。ぼ~っとパソコンみたり、たばこ吸っていたり、仕事の話かと思えば、テレビの話題で盛り上がっていたり…。(笑)なので、わっちさんもちょっとに詰まったら休むとマイルールを作ると、仕事がラクになったりすると思いますよ。」をニコッと笑顔を向けるハナさん。
また、顔を赤くしながら、「あ、ありがとうハナさん。自分のペースで休むタイミングを見つけてみるよ。」そう目をそらしながらも、照れ笑いを浮かべながら、残りのコーヒーを一気に飲み込むわっち。
「さ、午後も休み休み頑張りましょうか!」
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