柴犬わっち、本日は青果店でのお仕事はお休み。いつも日向ぼっこをしている空き家の庭に寝ころんでいた。

 

 

「う~ん。いい天気だなぁ😊昨日も仕事、結構忙しかったし、今日はゆっくりできるといいなぁ。」

 

 

わっちは、この町の青果店で働いている。仕事ぶりはまじめで、よく気が付くし、丁寧な陳列や商品作り、接客で従業員やお客さんからの信頼は厚いほうだった。

 

 

「ん?あれ?そういえば昨日の仕事、もう少しやった方がみんなの為になるかな💦明日の朝はやく仕事に出た方がいいかな?い、いやこの後帰ったらやったほうがいいかも💦」

 

 

どうやら、昨日の仕事が気になるらしく、どうしようか悩んでるよう。

 

 

「はぁ~🥲せっかく気持ちを休ませようとして、お気に入りの庭に来たのはいいけど、頭の中が仕事から切り替わらないなぁ😒せっかくの休みなんだけどなぁ😟」

 

 

HSPのわっちは職場ではいつも気を張って心の糸がぴーんと常に張りつめている状態なのだそう。自分の仕事の完成度だけならまだしも、他人の仕事や言われてもいない細かなところまで気になってしまう性質をもっているのだ。

 

 

「これが終わったら次はあれだな!〇〇さんからあれも頼まれているし、上司の指示も先にやっとかないと💦あ!後輩のフォローもしておかなくちゃ…。」

 

 

いつもこんな感じで、頭の中が考え事でいっぱい。せっかくのお休みでも仕事のことが頭の中を駆け巡ってなかなか心が休まらない。

 

 

「休もうと思ってここに来たけど、仕事がきになっちゃって休むことができないな…。早くおウチに戻って仕事の続きをしなくっちゃ!」

 

 

わっちがそう思って立ち上がろうとすると、茂みの向こう側から、ガサゴソと草をかき分けてこちらへ向かってくる音が…

 

 

「こんにちは!わっち。今日はおやすみかい?」と大きな体をゆらしながら、わっちに近づいてくる。

 

 

「ドン先生、こんにちは!今日も会いましたね!」

 

 

この町でカウンセラーをしているクマのドン先生だった。ドン先生もこの空き家の庭の雰囲気がお気に入りのようで、たびたびよく訪れている。わっちともたびたび会って、悩み事の相談をよく受けているのであった。

 

 

「わっち、今日は休み?あれれ?もう帰るのかい?」とドン先生。

 

 

「うん。そうなんだ。なんか仕事が頭から離れなくってさ。これから帰って仕事しようかと思っているんだ。」とわっち。

 

 

「休みの日にも仕事なんて、今は忙しい時期なのかい?繁忙期はもう少し先じゃなかったかな?」ドン先生は首をかしげる。

 

 

「仕事自体は終わってるんだけど…なんか、完璧じゃないような気がして不安になっちゃうんだ😟自分の仕事のあの部分が上司やほかの人に迷惑がかかるんじゃないかって…💦」とわっち。

 

 

「ま~た、いつもの心のクセが出ちゃってるな、わっち。仕事の心配、他人の心配をするのは良い事だけど、何でも完璧を求めようとしても完璧には永遠にたどりつけない。仕事が緊急でないのなら、休日は『自分は休んで当然なんだよ。ゆっくりして心を休ませていいんだよ。』としっかり自分に許可を出してあげなくちゃね。」とドン先生はわっちを諭した。

 

 

「うん💦でも、どうしても気になりすぎちゃうんだ…。どうしたらいいのかな?」とドン先生を見返すわっち。

 

 

「仕事中、周りをよく見てごらん。みんな必ずしもず~っと働きっぱなし状態なのかな?休憩室はあると思うけど、誰も使ってないなんてことないでしょ?」とドン先生は言う。

 

 

「う~ん。確かに休憩してる人はいるけど、ボクだって休憩時間はあるしなぁ…。」

 

 

「じゃあ、仕事中、コーヒーを飲みながらやっている人やお菓子を食べている人、誰かとおしゃべりしている人はいないのかい?」

 

 

「それは、いる…けど…。」

 

 

「そこに、わっちと普通の人との違いがあるんだよ。普通の人はコーヒー飲んでてもお菓子食べてても、おしゃべりしててもそれが仕事中ってことで解釈しながら過ごしてる。でもわっちは、それはできないんじゃないかな?コーヒーなんか飲んじゃ絶対ダメだ、この仕事が遅れてしまう~。なんて言ってさ😏」とドン先生は微笑みながらわっちを見る。

 

 

「た、確かにそう…なんだよね😟常に仕事してないと、誰かを手伝ってないと、サボってるんじゃないかって思われるかなと思ってさ。」とわっち。

 

 

「でも、周りは休み休み仕事をしているでしょ?それが現実。しかも、わっちのようなHSP、繊細さんはもっと休みながらじゃないといつか頭がパンク状態になって、長期休暇を取らないといけない人が大勢いるんだ。だから、こまめに休憩を取ることも大事なHSPとしての仕事さ。」とドン先生。

 

 

「長期休暇になっちゃう人もいるんだ…。何だかボクもそうなりそうな気がしてたんだ。ず~っと頭がフル回転で、心が緊張しっぱなし、というか…。」とわっち。

 

 

休憩するときは、今日みたいにじっとしてると余計なことを考えてしまう。頭を使わない状態に自分を持っていくのが理想かな。ちょっと外に散歩に出て体を動かすとか、それこそお菓子やコーヒーを飲んで、その物の味や自分の喉の潤いに注目しながら休む。あとは、汚れている場所や散らかった机の上を掃除するような単純作業も切り替えには有効だよ。要は頭を仕事から切り離すアクションを取るってことが大切さ。」

 

 

「へぇ~。頭と心の切り替えってそんなことで、できるもんなんだね。ちょっと試してみようかな😊」とわっち。

 

 

「うん!緊張したり、頭がいっぱいになったら、こまめに切り替える行動をとるんだよ。そうすると仕事が終わったあとの疲労度がけっこう違うハズだ。試してごらん。」とドン先生はわっちに微笑んだ。

 

 

「うん!ありがとう!ボクはこの後、さっそく、町のカフェまで散歩に出かけてみようかな?ドン先生も一緒にどう?」わっちのしっぽが揺れた。

 

 

「いいねぇ!じゃあ今日は特別におごってあげようか!」

 

 

「わ~い!😊」

 

そう言って2人は楽しそうに庭を後にするのであった。

 

 

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